はじめに
弊所では、一件一件を大切にをモットーとして、事務所を営んでいます。
この方針を貫くことによって、機動的な対応と深いリサーチが可能になり、まず①クライアントの利益が守られます。
それだけではありません。負担の多い案件を大量に抱えることを避けることができ、一件一件からの学びを最大化することができるため、②スタッフの生活やキャリアも充実したものになります。
もちろん、このような関係を守ることで、③事務所も長期的に発展することができるでしょう。
以上の方針を守り続けたおかげで、弊所は、開所以来、クライアント様と紛争になったことはなく、(当職の感覚では)理不尽すぎるおっしゃりようをされるお客様とも関係を結んではおりません。
より具体的に言えば、当職が相談をご対応し、平たく言って少しでも嫌な予感がした場合は、受任をしていないからです。
しかし、当職の相談に先行するヒアリングや来所調整で、事務員さんが嫌な思いをしたり、所属弁護士が傷つけられること自体は、避けることが難しいものです。
そこで、少しでもそのような事態が減るように、カスタマーハラスメントに対する弊所の考え方を書いておくことにしました。
厚生労働省は、令和4年3月に「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」を発表しており、これは、カスタマーハラスメントが社会問題化していることの表れと言えます。
現在、カスタマーハラスメントに晒されていない弊所においても、将来、カスタマーハラスメントによってスタッフが不可逆的に傷つけられることがないように、あらかじめ対策を定めることとしたものであります。